メサペインは他の強オピオイドで治療困難な癌性疼痛に使用される医療用麻薬です。メサペインを処方する場合、処方医はメサペイン適正使用情報サイトに処方可能医師として登録されていなければなりません。
ここでは、メサペインの処方せんを薬局で応需した場合の、登録医師確認方法、調剤手順について解説します。
メサペイン登録医師確認窓口はこちら
※メサペインの調剤には、薬剤師の登録が必要です。
【メサペイン適正使用情報サイト】
https://e-teiyaku.jp/methapain/top.php
【メサペイン錠流通管理窓口】0120-030-642
受付時間 月〜金9:00~21:00(土日、祝日を除く)
なぜ登録医師の確認が必要なのか
メサペインの添付文書には次のように記載されています。
【承認条件】
がん性疼痛の治療に精通した医師によってのみ処方・使用されるとともに、本剤のリスク等についても十分に管理・説明できる医師・医療機関・管理薬剤師のいる薬局のもとでのみ用いられ、それら薬局においては調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤がなされるよう、製造販売にあたって必要な措置を講じること。
メサペインはQT延長のリスクがあり、薬物動態の特性、不完全な交差耐性により過量投与や呼吸抑制のリスクが高いことから、他の強オピオイド鎮痛剤による鎮痛管理が困難である患者に対してのみ使用を検討すべき薬剤であり、適正使用のための流通管理体制が設けられています。
メサペイン登録医師の確認手順
メサペインの登録医師確認手順は次のようになっています。(画像は処方医師確認マニュアル 保険薬局版から引用)
薬剤師の登録も必要
メサペインを調剤するためにはメサペイン錠調剤責任薬剤師の登録が必要です。登録のない薬局へはリタリンが納品されません。
登録には、eラーニング(または講習)の受講が必要です。申請後、eラーニング受講可能になるのが翌営業日なので、申請した当日中に登録されることはまずありえません。
メサペインの処方せんを応需した時点でメサペイン錠調剤責任薬剤師が未登録の場合、調剤を断る他ないでしょう。
最後に
調剤前に登録医師の確認が必要な医薬品の一覧を以下の記事にまとめています。網羅されていますので、必要に応じてご覧ください。