薬剤師による調剤薬局の仕事解説

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アシテア登録医師確認窓口とアシテア調剤手順を解説

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アシテアはダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬です。

アシテアは登録医師でなければ処方することができません。アシテアの処方せんを薬局で応需した場合、調剤前に登録医師であることを確認しなければなりません。

ここではアシテア登録医師の確認方法とアシテア調剤手順について解説します。



アシテア登録医師確認窓口はこちら


アシテア登録医師確認窓口
【確認用サイト】https://www.shionogi.co.jp/med/p_actair/pharma_check/
【コールセンター】0120-310-530
受付時間 月~金 9:00~19:00 土 9:00~17:30(日・祝日を除く)

なぜ登録医師の確認が必要なのか

アシテアの添付文書には次のように記載されています。

【警告】
本剤は,緊急時に十分に対応できる医療機関に所属し,本剤に関する十分な知識と減感作療法に関する十分な知識・経験を持ち,本剤のリスク等について十分に管理・説明できる医師のもとで処方・使用すること。薬剤師においては,調剤前に当該医師を確認した上で調剤を行うこと

アシテアはアレルゲンを含む製剤であり、アナフィラキシー等の発現のおそれがあります。そのため、アナフィラキシー等の発現時に十分に対応できる医療機関に所属する医師のもとで処方・使用することになっています。

添付文書の警告に基いて、薬局では登録医師の確認が必要です。


他に確認すべきこと

登録医師の確認以外に、アシテア患者携帯カードの内容を確認しなければなりません。

アシテアのインタビューフォームには次のように記載されています。

薬剤師は本剤を調剤する前に,処方医師が「使用できる医師・医療機関の制限」のアシテア登録医師に該当する医師であることの確認(医師名又はアシテア受講修了医師番号,処方医療機関名)をアシテア登録医師確認窓口(確認用サイト,コールセンター)にて必ず行う。また,本剤処方患者には,アナフィラキシーの前兆症状発現等の緊急時に速やかな対応を補助する「アシテア患者携帯カード」が処方医師から交付される。薬剤師はその目的について説明の上,常時携帯するよう指導するとともに,患者及びその家族に,アナフィラキシーの前兆症状について周知させ,症状発現時には医療機関を受診するよう注意を促す。

アシテア患者携帯カードとは、次のようなカードです。

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アシテア患者携帯カードの裏面には患者情報、かかりつけ医療機関情報が記載されています。表面にはアナフィラキシーの前兆症状が記載されています。

アシテアの初回処方時に、処方医師がかかりつけ医療機関情報を記入の上、アシテア患者携帯カードを患者に交付することになっています。患者情報は患者自信が記入します。薬局では、アシテア患者携帯カードの未携帯がないか、必要事項の記載漏れがないかを毎回確認しなければなりません。記載漏れがある場合には記載するように指導します。

アシテアの服薬指導

アシテアを交付する際は、指導せんを用いると説明がしやすいです。指導せんはこちらにあります。

服用後5分間はうがい・飲食を避けること、服用前後2時間程度は激しい運動・飲酒・入浴などを避けることなどを指導すると良いでしょう。

最後に

調剤前に登録医師の確認が必要な医薬品の一覧を以下の記事にまとめています。網羅されていますので、必要に応じてご覧ください。



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