薬剤師による調剤薬局の仕事解説

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シダトレン登録医師確認窓口とシダトレン調剤手順を解説

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シダトレンはスギ花粉症に対する減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬です。

シダトレンは登録医師でなければ処方することができません。シダトレンの処方せんを薬局で応需した場合、調剤前に登録医師であることを確認しなければなりません。

ここではシダトレン登録医師の確認方法とシダトレン調剤手順について解説します。



シダトレン登録医師確認窓口はこちら


鳥居薬品舌下免疫療法薬 登録医師確認窓口
(シダトレン/シダキュア/ミティキュア共通)
【確認用サイト】https://confirm.alg-immunotherapy.jp/
【コールセンター】0120-893-146
受付時間 月~金 9:00~19:00 土 9:00~17:30(日・祝日を除く)

なぜ登録医師の確認が必要なのか

シダトレンの添付文書には次のように記載されています。

【警告】
本剤は、緊急時に十分に対応できる医療機関に所属し、本剤に関する十分な知識と減感作療法に関する十分な知識・経験を持ち、本剤のリスク等について十分に管理・説明できる医師のもとで処方・使用すること。薬剤師においては、調剤前に当該医師を確認した上で調剤を行うこと

シダトレンはアレルゲンを含む製剤であり、アナフィラキシー等の発現のおそれがあります。そのため、アナフィラキシー等の発現時に十分に対応できる医療機関に所属する医師のもとで処方・使用することになっています。

添付文書の警告に基いて、薬局では登録医師の確認が必要です。


他に確認すべきこと

登録医師の確認以外に、患者携帯カードの内容を確認しなければなりません。

シダトレンのインタビューフォームには次のように記載されています。

本剤を調剤する薬剤師は、シダトレン/ミティキュア登録医師確認窓口(コールセンター又は確認用サイト)において、処方医師が「受講修了医師」であることの確認(①医師名又はシダトレン受講修了医師番号、②医療機関名)を行うこと。また、患者が処方医師より交付される「患者携帯カード」を携帯していること、及びカードへの記載内容の確認を行うこと

患者携帯カードとは、次のようなカードです。

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患者携帯カードの表面には患者情報、かかりつけ医療機関情報が記載されています。裏面にはアナフィラキシーで早期にみられる症状が記載されています。

シダトレンの初回処方時に、処方医師が必要事項を記入の上、患者携帯カードを患者に交付することになっています。薬局では、患者携帯カードの未携帯がないか、必要事項の未記入がないかを毎回確認しなければなりません。

患者携帯カードの未携帯および未記入がある場合には次のように対応します。(鳥居薬品舌下免疫療法薬安全対策に関するご協力のお願いより引用)

『患者携帯カード』の未携帯、必要事項の未記載があったときの対応
①『患者携帯カード』を処方医師から交付されていない場合は、患者に対して鳥居薬品舌下免疫療法薬処方医師に交付を依頼するよう指導をお願いします。
② 携帯しているが、必要事項(患者の情報、かかりつけ医療機関の情報)が未記入の場合には、患者に次回診療時、処方医師に医療機関名等の確認を行うよう指導をお願いします。
③『患者携帯カード』を携帯していなかった場合は、患者に常に携帯するよう指導をお願いします。

シダトレンの服薬指導

シダトレンの服薬指導のポイントを鳥居薬品ホームページから引用して紹介しますので参考にしてください。

シダトレンはいつ服用すればいいのか?

シダトレンの用法は、「~1日1回、舌下に滴下し、2分間保持した後、飲み込む」であり、服用タイミングに決まりはありません。ただ、家族のいる場所や、日中の服用を推奨しています。
シダトレンは原因アレルゲンを含む液であり、シダトレンを服用した際、アレルギー反応を誘発(特にショックの発現)するおそれがあり、その対処等を考慮した場合、家族がいる場所や日中の服用が望ましいためです。

シダトレンと他剤との相互作用は?

シダトレンの相互作用の項に記載されている薬剤はありません。

シダトレンを服用後5分間飲食してはいけない理由は?

シダトレンを含むアレルゲン免疫療法の作用機序は十分には解明されておりませんが、シダトレンの投与により口腔粘膜下の樹状細胞による抗原の捕捉が起こり、免疫反応が起こると考えられています。
舌下投与後、アレルゲンが口腔粘膜下の樹状細胞に捕捉されるためには、一定の時間舌下に保持する必要があるため、シダトレンを2分間保持したあと、舌下投与を確実とするためにさらに5分間飲食をしないこととしています。
シダトレンの第Ⅲ相臨床試験において、5分間はうがい、飲食を控えており、5分以内にうがい・飲食をした場合の有効性および安全性のデータは得られていません。

シダトレンを服用する前後2時間程度激しい運動、アルコール摂取、入浴等を控える理由は?

循環動態の亢進により、シダトレンの吸収が促進され副作用が発現する恐れがあるためです。
シダトレンの臨床試験において、本剤服用後に入浴し中等度の副作用を発現した症例が1例報告されており、入浴により本剤の吸収が促進したことによると考えられています。



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